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第69回2023年7月速報 ダラスフォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年7月の不動産市場についてレポートします!

価格は横ばい&昨年同時期の水準に回復

2023年7月の価格中央値は$415,000(前年比99%)と前月から横ばいとなりました。
Sqft単価は$212(前年比99%)となり、前月から比較すると$1の上昇となりました。

いずれも前月からほぼ横ばいですが、前年比は99%まで戻っており、昨年の同時期と並ぶまでに回復しました。

新規売り出し・成約件数ともに減少

新規売り出し件数は10,311(前年比80%)、成約件数は7,632件(前年比93%)となりました。

ピークシーズンであるにも関わらず、新規売り出し件数、成約件数ともに伸び悩み、先月と比較して減少に転じました。

低い住宅ローンで購入した層が、高金利の今わざわざ買い替えを行わないことから、新規売り出し件数が抑制されているとの意見も聞かれます。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は2日短縮

DOMは先月からさらに2日短縮されました。

引き続き短縮傾向が続いています。とはいえ、昨年同時期と比較すると約2倍の期間であるため、買い手側が少なからず複数の物件を比較してからオファーができる状態と言えます。

賃貸物件の増加に伴い成約件数は増加傾向

賃貸Sqft単価の中央値価格は先月から横ばいとなりました。

前年比は前月同様に100%を維持しているものの、数カ月スパンで見ると徐々に低下傾向です。これは、賃貸物件数の増加が関係していると考えられます。

夏のピークシーズンが明けて以降、価格を維持できるかについて注視する必要があります。

新規貸し出し物件数は先月から減少。募集中件数は、1年に渡り前年比200%以上を維持していましたが、7月で189%に鈍化しました。

7月の賃貸成約件数は3,739戸と、大きく件数を伸ばした先月から若干減少しました。前年比は128%と、先月から2%の上昇となりました。

人口増加への対応として、積極的なアパートの建設が進んでいます。物件供給の増加は継続すると予想されるため、戸建て賃貸市場とも競合するケースが出てくる可能性があります。

ダラスフォートワースエリアは、学校が年度末を迎えるのが5月末、新年度が始まるのが8月です。そのため、不動産市場が最も活発になるのは6月から7月とされています。
(日本の3月頃に相当します)

7月のマーケット実績は、売買の件数は比較的少ないと言えるものの、価格については大きく伸張した昨年と同水準にまで回復しました。

夏のピークシーズンが明けると、サンクスギビングやクリスマスに向けて、不動産市場は動きが鈍化していきます。

今年中は住宅ローン金利が高止まりする場合、今後の不動産マーケットの下げ幅がどこまで抑えられるかが注目されます。

 

アメリカ不動産市場は予想もできない変動が大きい市場です。また、住宅販売にはタイミングも重要になってきます。

ダラス・フォートワースエリアの不動産にご興味がある方は、現地を熟知したスタッフがサポート致します。

是非ともご連絡ください!

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

 

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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