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第63回 2023年4月 ダラス・フォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年4月の不動産市場についてレポートします!

価格は先月から上昇もSqft単価は前年比マイナス

2023年4月の価格中央値は$404,000(前年比101%)、前年比Sqft単価は$208(96%)となりました。前月から比較すると 価格中央値で$9,000、Sqftは$7上昇しました。

売買需要が最も見込める夏のシーズンに向けて、徐々に価格上昇が進んでいる状況がうかがえます。

 

成約件数・新規売り出し物件共に減少

新規売り出し件数は9,633件(前年比89%)、成約件数は7,429件(前年比91%)となり、いずれも前年を下回りました。

背景には住宅ローンの金利上昇が影響していると考えられます。新たに高い金利で融資を受けて住み替えることを躊躇したり、そもそも融資を受けることが難しいケースも増えることで、新規売り上げ件数が伸び悩む一因となっている可能性があります。

 

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は8日短縮

DOMは先月から8日短縮されました。

新規売り出し物件に減少傾向が見られることから、良い物件は売り出しから短期間で成約に至っています。

新規売り出し物件数が低水準で推移すると、ますますその傾向は強くなり、DOMの短縮につながります。

 

 新規賃貸物件が増加傾向(戸建賃貸)

住宅購入が難しくなってきている影響もあり、賃貸物件の需要が上昇しています。

sqft単価は2022年11月以降徐々に上昇しているものの、前年比で見ると上昇幅は徐々に小さくなっています。

賃貸成約件数は、4月は2,912戸になり、前年比117%に上昇しています。

人口流入の激しいDFWエリアにおいて住宅件数が年々増加し、市場の貸出中物件数も急激に増えることで、競争が徐々に激しくなっていることが理由の1つと言えます。

なお、エリアによる差は大きく、すでに住宅地として成熟し新築住宅を建てる土地がないエリアは安定した賃料が得られるのに対し、大規模な開発等で新築住宅が乱立するエリアは、競争により賃料が下がりやすい傾向があります。

昨年後半から低迷していた住宅市場ですが、夏のハイシーズンに向けて反転上昇の傾向が続いています。

また、賃貸物件も夏に向けて価格が上昇しており、前年比もプラスで推移しています。

6月から住宅市場は本格的なピークシーズンに入ります。

今後どこまで挽回できるのか、より敏感にその行方を見守っていく必要があります。

 

今後も変動の大きい市場が予想されます。ダラス・フォートワースエリアの不動産にご興味のある方は、是非ともご連絡ください!

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

 

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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