今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年9月の不動産市場についてレポートします!
冬に向け価格は下落傾向
2023年9月の価格中央値は$400,000(前年比99%)、前年比Sqft単価は$209(前年比101%)となりました。前月から比較すると価格中央値$6,000、Sqft当たりの単価は$1の下落となりました。
冬に向けて、例年通り価格は下落傾向であるものの、Sqft単価は前年同時期を上回っています。
新規売り出し・成約件数ともに減少
新規売り出し件数は9,204件(前年比92%)、成約件数は6,735件(前年比87%)となりました。
新規売り出し件数、成約件数共に、これから冬のホリデーシーズンに向けて減少していくことが見込まれます。今年は例年と比較し、どちらもやや低い水準で推移しています。
また、今年は夏のピークシーズン時に成約件数が伸び悩んだことから、市場の在庫物件はゆるやかに増加しています。
DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は4日延長
DOMは先月から4日延長となりました。
冬にかけては、前年と同様の60日前後にまで延長することが見込まれます。
募集中物件数が減少傾向
引っ越しシーズンを終えたこのエリアですが、価格は引き続き前年比100%を維持しています。
一方で、新規貸し出し物件が大幅に減少し、新規貸し出し物件数の前年比は114%にまで鈍化しています。
アメリカの不動産市場は、冬のホリデーシーズンに向け鈍化する時期となりました。
アメリカでは高金利の景気対策にも関わらずインフレが継続しており、買い手にとっては非常に厳しい状況と言えます。
売買市場がやや冷え込んでいる一方で、賃貸に切り替える動きが顕著となっており、貸し手、借り手共に増加傾向が見られます。
ダラスエリアは引き続き人口の増加が見込まれるため、この動きはしばらく続くことが予想されます。
オンライン融資マーケットプレイスのLendingTreeによる最新の人口分析では、ダラスは引越し先として第2位の都市圏とされています。
この研究は、2021年のアメリカ国勢調査局の調査データを使用して、2019年以降に現在の住まいに引っ越してきた人の情報の統計をまとめています。(※同一地域での引っ越しも反映しており、地域外からの住民だけがカウントされているわけではありません。)
この研究の対象となるダラスの住人のうち、約35%が調査の対象期間内に引っ越してきたとされています。このうち、家主は約19%で、賃貸人が約59%です。
2019年以降に引っ越した所有者および借り手の割合が最も高い米国の都市エリアは次のとおりです:
No. 1 – Austin, Texas (38.82%)
No. 2 – Dallas, Texas (34.91%)
No. 3 – Las Vegas, Nevada (34.81%)
No. 4 – Denver, Colorado (34.71%)
No. 5 – Orlando, Florida (34.55%)
No. 6 – Phoenix, Arizona (34.03%)
No. 7 – Houston, Texas (33.50%)
No. 8 – Jacksonville, Florida (33.27%)
No. 9 – Nashville, Tennessee (33.14%)
No. 10 – Salt Lake City, Utah (32.94%)
アメリカ不動産市場は予想もできない変動が大きい市場です。住宅販売にはタイミングも必要になってきます。ダラス・フォートワースエリアの不動産にご興味ある方は、現地を熟知したスタッフがサポート致します。
是非ともご連絡ください!
情報ソース:
MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M
2023/10/25
速報