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第72回2023年10月速報 ダラスフォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年10月の不動産市場についてレポートします!

前年比が100%まで回復

2023年10月の価格中央値は$398,000(前年比100%)、前年比Sqft単価は$209(前年比101%)となりました。前月から比較すると価格中央値$2,000、Sqft当たりの単価は横ばいとなりました。

年末に向け価格は下落傾向ではあるものの、前年比は徐々に回復を続け、価格中央値も前年比100%となりました。

新規売り出し物件が増加

新規売り出し件数は9,264(前年比106%)、成約件数は6,161件(前年比93%)となりました。

例年であれば、夏に売り出し件数・成約件数共にピークを迎え、年末年始にかけて減少していきますが、今年は金利高の影響から夏に売り控え、冬場になって売却を始めるケースが散見されます。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は横ばい

DOMは先月から横ばいの44日となりました。
市場が鈍化するホリデーシーズンは、前年と同様の60日前後にまで延長することが見込まれます。

賃料価格は下落

10月は賃貸価格のsqft当たりの単価に、やや大きな下落がありました。

背景には、成約件数の下落が考えられます。今年は夏の契約件数が例年と比べ大幅に伸び、引っ越し需要が集中していました。その反動によりピーク後の成約件数が大幅に減少したことが、価格下落の要因の一つと見られます。

一方の空き物件(募集中件数)は、前年比ベースでは鈍化するものの、月別の実数では増加傾向が続いています。

今年は夏のピークシーズン時に売買物件の成約件数・価格共に伸び悩みましたが、反面、例年と比べピークを過ぎても市場が鈍化せずにいます。若干の価格下落は見られるものの、夏場と同水準で推移している点は注目です。

一方で賃貸は、夏場に需要が集中したためか、秋から成約件数が大幅に減り、それが価格の下落につながっているようです。

いずれにしても、例年とは異なる動きを見せている不動産市場であり、注意深く見守る必要がありそうです。

 

アメリカ不動産市場は予想もできない変動が大きい市場です。住宅販売にはタイミングも重要になってきます。ダラス・フォートワースエリアの不動産にご興味のある方は、現地を熟知したスタッフがサポート致します。

是非ともご連絡ください!

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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