大統領選挙で揺れるアメリカですが、テキサスの経済にとって大ニュースとなったテスラの新工場建設についてお伝えします。
米国の電気自動車(EV)メーカー・テスラは、テキサス州トラビス郡オースティン市近郊に、国内でカリフォルニア州フリーモント市に次ぐ2つ目の自動車工場(完成車工場)を建設することをこの7月に発表し、10月末いよいよ工事が進捗し始めました。
州都であるオースティン市東部、ダウンタウンから15分、オースティン空港から5分、バイパスアクセスも良い立地を選びました。
(建設予定地はオクラホマ州タルサ市と最後まで競り合いましたが、テキサスの成長性、州政府からのインセンティブの提供がありテキサス州となりました。
テスラの進出先となるトラビス郡(郡庁所在地:オースティン市)の議会は、工場建設にかかる税優遇措置を求めるテスラに向け、今後10年間で約1,400万ドルの税還付につながる支援策を承認するなど、地元では万全の誘致態勢を整えていました)
新工場の名前は『Giga Texas』とされており、敷地の広さは実に85ヘクタール(東京ドーム約18個分)!
400万平方フィート(同8個分)を超える広さの工場
を建設し、新型電動ピックアップトラック「サイバートラック」
や、小型SUV(スポーツ用多目的車)「Model Y」などを生産する予定となっています。
投資額11億ドル規模に上るこのプロジェクトでは、約5,000人の従業員を平均年収4万7,147ドルで雇用する予定となっており、コロナ渦の中明るい話題となっています。
また、テキサス州の最低賃金時給7.25ドルのところ15ドルを保証し、医療保険や有給休暇などの福利厚生も充実させるとしており、他の企業にも影響を与えそうです。
10月末より本格的な工事が進んでおり、
2021年末の操業開始を目指すとのことです。
テキサス州のグレッグ・アボット州知事は発表を受け、「テスラの新工場は多くの雇用を創出し、州内の経済を強力にして、この投資がテキサス中央部、そして州全体に巨大な利益をもたらすことを期待している」と歓迎の声明を発表しました。
オースティン市のスティーブ・アドラー市長も「テスラの進出は、とりわけ新型コロナウイルスが経済に与える影響と戦う中、進出予定のオースティン東部に重要な経済成長をもたらす」と述べており、テキサス州にとって非常に明るい話題となっています。
人口の増加や企業の進出によりますます経済発展を続け、投資環境も魅力的なテキサス州。
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2020/11/05
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