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第27回 テキサス州住宅市場動向最新事情 ~Texas Real Estate Research Center~

テキサス州の住宅販売市場は、2021年上半期(1-6月)も価格上昇率が10%を超えるなど、非常に活況な市場が続いています。

COVID-19のパンデミック以降住宅ローン金利が低下したことも影響し、住宅を購入したい方が非常に増えております。
旺盛な需要に対し、市場への住宅供給数が前例にないほど少ないことが価格上昇の要因となっています。これはテキサス州の住宅市場の課題とも言えますが、多様で拡大する州の経済、法人に有利なビジネス政策、安定した人口増加などが、良好な市場見通しを支えています。 

指標からみるマーケットの過熱

マーケットを知る指標の一つに在庫月数(MOI)※1が挙げられます。MOIは、6ヶ月前後がバランスのとれた住宅市場と言われていますが、新規売り出し価格減少により、史上初めて1.2ヵ月を下回りました。

テキサス州にいかに在庫が不足しているのかお分かりいただけるかと思います。

テキサス州の平均成約日数(DOM:Days on Market)は、過去最短記録となる34日となりました。弊社が活動しているテキサス州北部のDFWエリアでは平均26日で成約に至っており、テキサス州内でもトップレベルに人気のエリアです。 一般的な不動産投資におけるデメリットの一つに、資産の流動性が低いこと(現金にすぐ換金できない)が挙げられますが、テキサス州においては現在市場価格で販売した場合には早期に現金化できるということです。これは他の市場では考えられない速さだと思います。

驚異のクレジットスコア

テキサス州の住宅ローンを利用する方のクレジットスコアの中央値は、757となっています。

クレジットスコアとは、その人のクレジットカードの利用状況を見て良し悪しを数字で評価したものです。日本では信用情報を気軽に確認することはできませんが、米国では簡単に確認ができ、多くの人が自身のスコアを把握するほど一般的な情報です。
通常、Excellent: 750 以上、Good: 700 ~ 749、 Fair: 650 ~ 699、 Poor: 600 ~ 649、 Bad: 600 未満などとカテゴライズされます。一般的に700点以上は良いクレジットスコアとされますので、住宅ローン利用者が高属性であることが分かります。
非常に短期間で成約する需給バランスの中、優秀な住宅購入希望者だけが、競合する他の希望者を抑えて希望の住宅を購入できるという状況が見て取れます。

最後に

このようにテキサス州の市場動向は非常に活況です。価格が上がる大きな理由は、拡大する経済、州政府のビジネス政策、安定した人口増加、住宅供給不足が主な理由です。
今後も価格上昇が見込めるテキサス州において優良な投資物件(一戸建て・アパートなど)を多数ご用意しておりますので、是非一度お問い合わせください。

図1:ノーステキサスエリアの直近の不動産市況(2021/6)
図2:戸建住宅平均価格推移

※1:MOI(Texas’ months of inventory ):とは、月に購入されている住宅の数に対する、現在の売り出し中の住宅の供給量のこと

※2:MLS(Multiple Listings Service)とは、不動産業者が住宅を販売する時に登録するサイト

出所:Texas Housing Insight – Texas Real Estate Research Center (tamu.edu)

テキサス不動産事業  Assistant 川上将司

自身で不動産投資を行う不動産コンサルタント。大手ハウスメーカー出身でCCIM(全米不動産投資顧問)CPM(米国不動産経営管理士)を保有している。
不動産、建築、金融の複数資格を保有する。不動産、建築業の専門家。アメリカ不動産の将来性を感じ、テキサス不動産事業に参加。
自身でオンラインサロングループを運営しYouTubeでも活動中。

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