日本の大手不動産会社の三井不動産が、テキサス州ダラスにて賃貸住宅やオフィス、商業施設が一体となった複合開発事業「メープルテラス」を着工したとのことです。
米国子会社「Mitsui Fudosan America, Inc.」を通じて行う事業で、テキサス州における三井不動産グループの初事業です。2021年着工、2023年竣工予定。
これまでも多くの日系企業がテキサスでの不動産事業に参入していますが、遂に三井不動産も登場したことで、テキサスの注目度の高さが一層示された格好となります。
※画像出典:三井不動産プレスリリース
事業予定地となるエリアは、ダラス市中心部から少し北に位置するアップタウンエリアで、高級コンドミニアムやホテルもあるハイライズなエリアの一つ。賃貸住宅やオフィス立地として人気が高く、飲食も集まる人気の立地です。
三井不動産の米国事業は1970年代に始まり、ニューヨークを中心とした東海岸、サンフランシスコなど西海岸の大都市、さらにハワイなど、全米の主要都市で展開しています。各事業は、「高層オフィスビル」や「賃貸住宅開発」など単一用途での開発がほとんどでした。
今回、テキサスではオフィス・商業店舗・賃貸住宅の一体複合開発ということで、それだけ多様な不動産需要が見込める市場であるとも言えます。また、総合デベロッパーとしての三井不動産らしさを感じる計画内容です。
リリース記事によると
(以下、ニュースリリース記事より引用)
本物件は賃貸住宅棟、オフィス棟、商業店舗から構成されております。賃貸住宅棟と商業店舗を新築する一方で、オフィス棟については、その特徴的な外観から地元で有名な歴史的建造物(1925年竣工)である賃貸住宅のファサードおよび構造の一部を残し、用途転換を伴うコンバージョンを行い増築します。
出典:三井不動産 ニュースリリース
賃貸住宅棟には、フィットネスジムやプール、ドッグパークやルーフトップラウンジなど、充実した付帯設備を備える予定です。ダラス市内に勤務する若年単身あるいは共働き世帯、およびミドル・シニア世代を入居者のターゲットとしており、幅広い住戸プランを提供する予定です。オフィス棟は、歴史的な外観を保ちながら建物内は最新の設備を備え、洗練されたデザインや吹き抜け構造を取り入れた開放感のある設計となっています。商業店舗には、シカゴ市を本拠地とする高級ステーキハウス「Maple & Ash」がテキサス州初となる店舖を構える予定であり、エリアに賑わいを創出します。
とのことで、歴史的建造物の外観を保存しながら開発を行う点も特徴的です。
冒頭で述べた通り、多くの日系大手不動産会社がテキサス州に進出しています。
大和ハウス工業は、2018年7月からダラスで地上41階建て高さ約165mの高層賃貸住宅開発事業を行っています。住宅(総戸数364戸)・商業施設(最大4テナント)の賃貸事業で、2021年3月に竣工させております。
積水ハウス、住友林業も大規模住宅開発を展開しています。
ミサワホームは、現地トップクラスの住宅ビルダーであるImpression Homesを傘下に置き、ダラス・フォートワースエリア全域で戸建て住宅やタウンホームの供給を行っています。
テキサス州の人口増加が、多くの企業の積極的進出を後押していることは言うまでもありません。今後ますます経済発展を続け、さらに魅力的な不動産投資エリアへと変貌していく過程が、まさに今だと言えるのかもしれません。
優良な投資物件(一戸建て・アパートなど)を多数ご用意しておりますので、是非一度お問い合わせください。
出典:
三井不動産 |米国テキサス州ダラス市に初進出 複合開発事業「メープルテラス」着工 (mitsuifudosan.co.jp)
「アトリエ・プロジェクト」開始|大和ハウス工業のリリース|会社情報 About Us|大和ハウスグループ (daiwahouse.com)
テキサス | プロジェクト | GLOBAL WEB SITE | 積水ハウス株式会社 (sekisuihouse-global.com)
2021/07/30
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