今回は、2021年7月に発表されたダラス・フォートワースエリアの不動産市場についてレポートします!
住宅マーケット市場の数字を過去数年間と比較検討しました。
市場の在庫不足が成約件数に影響
2021年7月の戸建ての成約件数は、11,299件(前年比-17%)となりました。
6月に続き2か月連続で成約件数は前年比マイナスとなりました。過熱感が一旦落ち着きつつあるのかもしれませんが、後述の通り価格上昇は続いているため(平均価格前年比+20%)、需要はあるものの市場の在庫不足(前年比-31%)によって、購入希望者の購入機会が減少している可能性があります。
低価格帯物件の成約が目立つ
2021年7月の戸建て成約価格平均は、$423,363(前年比+20%)となり、前年比では平均価格、価格中央値共に上昇しております。ただ、先月との比較では平均価格は$10,000下がり、価格中央値は$1,000下がっており、価格上昇が落ち着いてきたといえるかもしれません。
一方、あくまでも成約平均価格や成約価格中央値の為、低価格帯の物件の成約が増えたとも予想されます。
戸建賃料が大幅上昇
賃貸物件の賃料Sqft単価(Price/Sqft)が先月より3ドル上昇(2021年7月$121)となりました。
今年から賃料単価が上昇しており、2021年1月$109が2021年7月$121となりました。この7か月間で約10%上昇しています。エリアによる格差はありますが、1月時点で賃料$2000の物件が$2200に上昇している計算です。不動産投資をする上で賃料が上がるということは、物件価値を上げることを意味しますのでこれは非常に良いニュースです。
※不動産査定方法の一つである収益還元法では、利回りが同条件の場合、収入が上がれば物件価格は上がります。
当社の物件も6-8月に更新があったテナントとの賃料交渉の場面では、ほぼすべての物件で賃料を上げることに成功しています。これは売却時に大きな利益を確保するために管理会社として重要な要素です。
驚異のDOMは最短記録を更新
DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は、19日(前年比-60%)となりました。先月と変わらず月を追うごとに成約までの日数は減少しております。2021年6月のDOM20日より更に短くなり、市場の在庫不足(前年比-31%)が大きく影響していると考えられます。
新規売り出しの物件数が前年比+7%、販売中物件は前年比-31%ですので 市場の物件不足が続いていますが、新規売り出し物件数は前年比+7%と上昇傾向となりました。
前月比でも新規売り出し物件数は約1200件多くなっております。
(6月13,284件、7月14,480件)
新規売り出し物件は増え、成約件数は下がったものの、依然として市場の物件不足は続いています。
変わらない売り手市場
物件の売り出し件数は増え成約件数が下がっていますが、市場の在庫不足(前年比-31%)は過去に例がないほど進んでおります。この状況がすぐに買い手市場に変わることは考えられず、長期的な売り手市場は続くことが予想されます。
また、テキサス州すべての不動産の売買価格と賃料の上昇が継続的に続くということではなく、テキサス州内でも価格上昇の格差が発生しています。人気のところはこれまで以上に人気となり価格上昇のスピードは速くなっております。戸建て、アパートメント、コンドミニアムでは、調査する指標も変わります。我々は様々なデータを活用して最適な不動産をご紹介しております。
アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。
情報ソース:MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M
HP:https://www.mymetrotex.com/market-reports/
2021/08/20
速報