今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2021年10月の不動産市場についてレポートします!
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引き続き成約件数は減少傾向
2021年10月の戸建成約件数は、10,076件(前年比-9%)となりました。今年の6月から5か月連続で前年比マイナスとなりました。今年の夏に比べ、売買市場の過熱感は落ち着いていると言えそうです。ただ、マーケットの在庫不足は継続しており、影響は長く続いております。
例年、成約件数は毎年5月頃にピークを迎え、冬が近づくにつれて減少します。今年も例年と同じような同行となっているため、今後2月までは減少を続け、3月から回復していく可能性が高いと思われます。
図1:戸建住宅成約件数
成約平均価格、価格中央値は高価格を維持
2021年10月の戸建て成約価格平均は、$414,740(前年比+15%)、戸建て価格中央値が、$345,000(+19%)となりました。前年比では成約価格平均、価格中央値共に上昇しており、先月と同水準の価格が維持されております。極端に価格が高騰した今年の夏に比べて、成約平均価格が約$20,000下がっております。急な価格上昇を受け、低価格帯物件の成約が多くなっている可能性があるほか、マーケットが減速する冬が近づき、価格上昇が落ち着いてきたようです。
図2:戸建住宅平均価格
依然として短いDOM26日(Day on Market:売り出しから成約までの日数)
DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は、26日(前年比-35%)となりました。今年4月、初めてDOM が30日よりも短い日数を記録しましたが、依然としてその水準が維持されています。成約件数の減少傾向はあるものの、在庫不足の影響もあり、引き続き強い住宅購入需要があると言えます。
2年前から1,000万円も値上がり!変わらず続く活況な住宅市場
成約件数は減少傾向にあり、成約平均価格は今年の夏に比べて約$20,000下がっておりますが、売買価格のSqft単価は今年の夏と同水準の$183(前年比+20%)を記録しております。
昨年同月(2020年10月)は$153、そして2年前の2019年10月は$138でした。これは、例えば建物面積が2,000Sqftの住宅を購入した場合、$90,000(日本円で約1,000万円:1ドル114円想定)価格上昇したことになります。
非常に活況なマーケットだといえますが、当然、個々の物件によって状況が異なります。
不動産を購入する際には、必ずマクロとミクロの両方の視点で検証が必要です。弊社は膨大なデータを参考に優良物件を絞り込み、現地を確認して最適な不動産をご紹介しております。アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。
情報ソース:MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M
HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/
2021/12/03
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