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第43回 歴史的な住宅在庫不足、高騰する成約価格 

過去のブログで何度も在庫不足による極端な売り手市場が続いていると紹介しました。今回は市場の在庫推移がどのように成約価格に影響しているのかをご紹介します。

販売物件の減少は2020年4月から始まり2021年3月が最も少ない

過去のブログでご紹介した通り直近のダラス・フォートワース市場は在庫不足による売り手市場が続いています。過去3年間で販売中物件が一番高かったのが2019年7月時点で26,990件で、2021年3月まで減少を続け6,085件(2019年7月時点と比較して-77.45%)まで販売中物件数が下がりました。2020年2月には世界的にコロナウィルスが蔓延し外出規制が行われ一時経済全体がストップしましたが、2020年6月からの外出規制の反動や住宅ローン金利低下に伴う住宅検討者の増加が追い風となり成約件数が前年よりも伸び、2020年7月には前年比123%となり全体的に高くなりました。

 

2019年の3分の1まで下がる販売中物件数と伸びる成約件数

 

年間の新規売り出し件数は2019年1年間で144,257件となりましたが、2021年は128,593件下がりました。年間の販売中物件は2019年で293,201件となりました、2021年は100,356件まで下がり2019年の約3分の1の件数まで下がりました。

年間成約件数は、2019年に108,722件となりましたが、2021年には117,692件と微増となりました。販売中物件が3分の1まで下がるなか、成約件数は2019年よりも増えているという現状が過剰な売り手市場の原因になっています。

2021年3月以降はリスティング価格に対する成約価格が100%を超える

リスティング価格に対する成約価格は2019年で97.58%でした。これは仮に$300,000で販売開始された物件があった場合、97.58%の$292,740で成約されているという事になります。2020年は98.01%、2021年は100.96%となっており、2021年は平均で100%を上回る結果となりました。月別でみると2021年3月から100%を超え2021年7月には102.8%となりました。現在のダラス・フォートワース市場では販売価格で購入希望オファーを入れても物件が買えないということです。すべての売り物件に複数オファーが入り、販売価格以上の値段で購入希望オファーが入るノーステキサス市場は、市場の在庫不足が解消されない限りこのままの状況が数年は続くことが予想されています。

 

不動産投資において“どのエリアに投資をするのか”というのは大事なポイントです。我々は様々なデータを活用するのと合わせて、データには表れない地元の情報を元に最適な不動産をご紹介しております。 アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業  Assistant 川上将司

自身で不動産投資を行う不動産コンサルタント。大手ハウスメーカー出身でCCIM(全米不動産投資顧問)CPM(米国不動産経営管理士)を保有している。
不動産、建築、金融の複数資格を保有する。不動産、建築業の専門家。アメリカ不動産の将来性を感じ、テキサス不動産事業に参加。
自身でオンラインサロングループを運営しYouTubeでも活動中。

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