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第60回 2023年1月 ダラス・フォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年1月の不動産市場についてレポートします!

価格は下落傾向も前年比はプラス

2023年1月の価格中央値は$380,000(前年比109%)、Sqft単価は$188(前年比100%)となりました。前月から比較すると、価格中央値で$10,000、Sqftは$10の下落となりました。

マーケットが動きづらい冬場ではありますが、価格中央値・Sqft単価ともに、好調であった前年と比較してもなおプラスの状態を維持しています。

販売中物件数は減少傾向

新規売り出し件数は7,553件(前年比95%)、成約件数は4,302件(前年比70%)となりました。先月の新規売り出し物件が極端に少なかった反動から、今月は先月と比較して1.5倍ほどの物件が新規で売り出されました。

しかし一方で販売中物件数は引き続き減少していることから、一旦売却を試みたものの、すぐに売却できないと判断して販売を取り下げるケースもあることがわかります。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は6日延長

DOMは先月から6日延びました。ここ2年ほどは新規で売りに出た物件に買い手が殺到するという売り手市場の状態が続いていましたが、それが落ち着き以前の同時期でのDOMである60日に近づきました。

賃貸市場は引き続き好調

賃貸市場については、面積当たりの戸建て賃料は中央値で前年比3%の上昇となりました。空室期間は40日で、昨年同月が32日であったのと比較すると、やや長くなっています。

ダラスフォートワースエリアの住宅販売市場はここ2年非常に好調でしたが、急激な金利の上昇と物価高の影響を受け、住宅価格高騰前の状態に戻りつつあります。

一方で住宅購入を見送り賃貸を選択する人が増えることで、賃料は徐々に上昇を続けています。賃貸価格中央値は大きな値上がりがないのに対し、平均値は大幅に値上がりしていることから、今まではテナントが入りづらかった安い物件等も競争の対象になってきている状況がうかがえます。

今後も変動の大きい市場が予想されます!その中でも良いエリア、悪いエリアがあります。アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。

 

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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