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第61回 2023年2月 ダラス・フォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年2月の不動産市場についてレポートします!

価格は中央値・Sqft単価ともに上昇に転じる

2023年2月の価格中央値は$389,000(前年比107%)、Sqft単価は$200(前年比102%)となりました。前月から比較すると、価格中央値で$9,000、Sqftは$3上昇しました。

ホリデーシーズンが明け、価格は夏に向けて上昇していくことが予想されます。

成約件数が大幅に増加

新規売り出し件数は7,025件(前年比87%)、成約件数は6,247件(前年比84%)となりました。

成約件数が前月比で45%も増え、昨年同月の水準まで回復しました。

反面、インフレや金利高による売り控えにより新規売り出し物件が減少したため、販売中物件数は再び減少傾向となっています。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は4日延長

DOMは先月から4日延びました。

市場が過熱する前のDOMに並びましたが、市場に出ている販売物件は減少していることから見ると、すぐに売れる物件と売れない物件で2極化していることが想定されます。

また全国平均は80日以上であることから、DFWエリアのマーケットは比較的堅調と言えます。

冬場の空室期間は延長傾向も賃料は安定

賃貸市場について見ると、戸建て賃料は引き続き安定しています。

引っ越しシーズンである昨年の6~8月と比較すると、賃料の下落は見られませんが、空室期間は20日間ほど長くなっています。

アメリカでは急激なインフレーションの対策として政策金利が継続的に引き上げられていますが、結果としていくつかの銀行が破綻に追い込まれています。

3月10日に米西海岸が地盤のシリコンバレーバンク(SVB)が破綻、12日に米東部ニューヨーク州のシグネチャー・バンクが相次いで破綻し、16日には米カリフォルニア州のファースト・リパブリック・バンクに対して米大手銀行が救済策を発表しました。

経済に対する不安から、住宅を売りに出すのを控える動きが見られ、住宅市場は再び在庫不足となる懸念もでてきました。

インフレも収まらないなか、住宅価格も再び高騰を始めることも想定され、今後の動きに注目が集まっています。

今後も変動の大きい市場が予想されます!その中でも良いエリア、悪いエリアがあります。アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。

 

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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