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第66回 2023年5月 ダラス・フォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2023年5月の不動産市場についてレポートします!

価格は前月から上昇も前年比マイナス

1月以降価格は中央値・Sqft単価共に上昇を続けているものの、大幅に値上がりした昨年と比較すると上昇率は限定的です。

価格中央値は3年ぶりに前年比100%を割り込みましたが、上昇が最も激しかった昨年の反動の影響が大きいと言えます。

 

成約件数・新規売り出し物件共に上昇

新規売り出し件数は11,067件(前年比89%)、成約件数は8,805件(前年比97%)となり、先月からどちらも上昇に転じました。

引き続き、新規売り出し物件は例年よりやや少なく推移。一方で、成約件数は前年比で若干減少したものの、ほぼ前年同水準となっています。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は7日短縮

DOMは先月からさらに7日短縮されました。

新規売り出し物件の上昇傾向が見られ、魅力的な物件は売り出しから短期間で成約に至っています。

今年初めには60日台まで延びたことで、マーケットが落ち着いたかに見えましたが、夏に向け再び急激に短期化が進んでいます。

 新規賃貸物件が増加傾向(戸建賃貸)

賃貸価格中央値は先月からさらに上昇しました。

今年に入って以降は継続して上昇を続けており、昨年の同時期とほぼ同じ価格となっています。

5月の賃貸成約件数は3,452戸となり、先月と比較すると2割ほど増加しました。

前年比で見ても2割の増加となっており、賃貸成約件数の増加傾向は1年以上続いています。

しかし一方で新規貸し出し物件も1年以上継続して増加傾向が続いているため、募集中の賃貸物件数は前年比2倍以上となっており、貸し手の競争も激化していることがうかがえます。

アメリカでは5月~7月が不動産市場のピークシーズンとされており、今年もそのピークシーズンを迎えました。

売買物件の成約件数は、昨年と同水準まで上昇してきました。しかし、金利高から買い替えが難しい状況が続いており、市場の売り出し物件の件数が伸び悩んでいるため、再び買い手の競争に激化の傾向が見られます。

一方で、賃貸物件はインフレにより賃料は上昇傾向にあるものの、例年に比べ新規貸し出し物件の増加傾向が続いており募集中物件が増えているため、貸し手にとってはやや厳しい状況と言えるでしょう。

今後はなるべく空室期間を短くするための工夫が必要になってきます。

 

今後も変動の大きい市場が予想されます。ダラス・フォートワースエリアの不動産にご興味のある方は、是非ともご連絡ください!

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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