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第48回 フォーチュン500、テキサス州が全米1位

5月下旬に公開された2022年版フォーチュン500で、テキサス州に本社がある企業が最も多くランクインを果たしました。

フォーチュン500とは

米経済誌『フォーチュン(Fortune)』が年1回発表する全米企業の総収入ランキングです。

2022年版でのトップ500社の合計売上高は16.1兆ドル、アメリカの国内総生産のおよそ3分の2を占めています。

ランキング上位の州は

1位のテキサス州は53社がランクインしました。昨年の1位から2位に転落したニューヨーク州が51社となり、3位はカリフォルニア州の50社でした。

2021年のテキサス州は49社でしたが、テスラをはじめとした企業が他州から続々と移転している結果がランキングに反映されました。

テキサスは全米の経済エンジン

フォーチュン500の発表を受けて、テキサス州のグレッグ・アボット知事は、「テキサスは全米の経済エンジンです」と述べました。「法人所得税や個人所得税がなく、高度な技術と多様な労働力、世界市場へのアクセスのしやすさ、合理的な規制環境など、他に類を見ないビジネス環境のおかげで、テキサスではかつてないほど多くの企業がこの州に移転し、拡張しています」と述べています。

ランキング発表後の6月には、フォーチュン500企業であり建機大手のキャタピラー社がイリノイ州からテキサス州ダラス近郊(アービング市)に本社を移転することを発表しました。これでテキサス州のフォーチュン500企業は54社目です。

 

 

テキサス州、18年連続で「ビジネスに最適な州」第1位

チーフエグゼクティブ誌の調査でもテキサス州はビジネスに最適な州第1位に18年連続で選ばれています。同誌は、全米各州の約700名のCEOおよび企業経営者を対象に調査を実施。CEOたちは、税金の安さ、ビジネスコストの低さ、有能な人材の豊富さ、生活の質の高さなどが、ランキングの背景にあると述べています。

一方でランキング下位の顔ぶれは46位のワシントン、47位のニュージャージー、48位のイリノイ、49位のニューヨーク、50位のカリフォルニアで、いずれも前年と順位は変わりませんでした。

CEOたちは、高い税金、高いビジネス規制、高い生活費が、これら下位の州に対する評価を下げ続けていると言っています。

 

ソース:

Texas Economic Development Corporation

https://businessintexas.com/news/texas-is-no-1-in-number-of-fortune-500-companies/

https://businessintexas.com/news/texas-ranked-1-best-state-for-business-for-the-18th-consecutive-time/

Chief Executive

https://chiefexecutive.net/best-worst-states-business/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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