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第55回 2022年9月 ダラス・フォートワースエリアの住宅市場

今回は、最近発表されたダラス・フォートワースエリアの2022年9月の不動産市場についてレポートします!

価格は下落傾向も市場は堅調

2022年9月の価格中央値は$404,000(前年比117%)、Sqft単価は$206(前年比113%)となりました。前月から比較すると、価格中央値で$11,000、Sqft単価で$6の下落となりました。

年末に向けて価格は下落傾向にあるものの、なお平均価格・価格中央値共に前年比110%以上を維持しています。金利引き上げを受けて住宅市場が低迷しているカリフォルニア州においては、前年比がマイナスとなっていることから見るとテキサス州の住宅市場は堅調であり、一時期の過熱状態が過ぎマーケットは落ち着きを取り戻した状態と言えるでしょう。

在庫数は微増

新規売り出し件数は9,956件(前年比89%)で近年の同時期と比較すると少なめですが、同様に成約件数も7,724件(前年比72%)と減少傾向にあります。在庫件数が増加することによりマーケットは過熱状態に入る以前の状態に近づきつつあります。

DOM(Day on Market:売り出しから成約までの日数)は8日延長

DOMは先月から8日延びました。こちらも一時期から比較すると延長しているように見えますが、3年前にはこの2倍の日数であったことを見ると、買い手の動きは十分に早いことがわかります。

賃貸マーケットは好調

住宅購入の高い需要は継続しているものの、金利や価格上昇により住宅購入できないため、賃貸物件の需要が上昇しています。

戸建て賃料は、面積当たりで対前年比6~7%上昇となっています。

【Sep-2022】

金利上昇の煽りを受け、アメリカの住宅販売市場はエリアによる違いはあるものの、少なからず影響を受けています。テキサス州においても同様であり、過熱していたここ数年と比べ市場は落ち着きを取り戻しつつあります。その反面、購入を控えた世帯が賃貸に流れることで、賃貸マーケットが続伸しています。この傾向は今後しばらく続くことが予測されます。

今後も変動の大きい市場が予想されます!その中でも良いエリア、悪いエリアがあります。アメリカ不動産にご興味のある方は是非ともご連絡をお待ちしております。

 

 

情報ソース:

MetroTex with the support of the Real Estate Center at Texas A&M

HP: https://www.mymetrotex.com/market-reports/

テキサス不動産事業 CEO / Architect 鶴岡洋一

大手ハウスメーカーの技術者として、東南アジアでの戸建分譲地開発に従事。加えて、マーケティング、経営企画、人事も経験するなど、幅広い専門知識を持つ。2018年からテキサス不動産事業に参加し、現地の代表及び技術責任者を務める。
日本の一級建築士、宅地建物取引士。

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